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その顧客だけのための眼鏡を創造するのが、眼鏡技術者です。2010.08.13
認定眼鏡士に配布される日本眼鏡学会誌「眼鏡学ジャーナル」。 今回の内容に私が常々言葉にしたいと思いながら、上手く文章化できなかったことが載っていたのでご紹介させていただきます。
「眼鏡」には、実に様々な学問が絡んでいます。眼そのものに関する知識はもちろんのこと、視力測定(屈折測定)には心理的な要素もあり、また、眼鏡そのものに関しても、フレーム素材に関する知識や、フィッティングにおいては力学的な要素も。もちろん、実際のフィッティングには手先の器用さも必要かと・・・。レンズに関しては、光学的な部分も必要です。眼鏡や商品管理、その他、様々な商品(フレーム・レンズ)に関する商品知識も必要です。さらには、カラーに関する知識やファッション的な感覚も重要視されてきています。 アメリカやヨーロッパ諸国のようにオプトメトリストなどの専門職が国家資格されていない日本において、私自身がこれだけの内容を100%実践できているのかはお客さんの判断に委ねなければいけません。 快適に見えること、快適に掛けられること、眼鏡を掛けたいと思えること、
毎回、最新の研究発表や眼科医を含んだ眼鏡関係者からの投稿などが掲載されています。
ひとりの顧客に合った眼鏡を作るためには、実にいろいろな知識が必要です。その機能性はもちろん、用途や環境に応じた一品を測定によって得られたデータをもとに、フレームを選び、レンズを選び、加工し、その顧客だけのための眼鏡を創造するのが、眼鏡技術者です。
(文:林光久 一部抜粋)
この追求はずっと続けていくことでしょう。