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影郎氏より「眼鏡を選ぶ方法」のススメ2011.10.02
「視力補正用具」として世に生まれたのが眼鏡の始まり。 アイウェアブランド「影郎デザインワークス」はファッションというより「アート 芸術」という観点からデザインされているという特徴があります。芸術家として作る「作品」。デザイナーとして作る「商品」。この葛藤の間から生み出されているであろう眼鏡たちには唯一無二の魅力を感じます。 さて、この「影郎デザインワークス」の影郎氏のブログに興味深い内容が書かれていました。 最近お客ほったらかしのメガネ屋さんが非常に多い。 うちの取引店さんだったら自慢のメガネを掛けてほしくて買う気もない客にもつい試着を勧める店が多いのだが普通のメガネ屋はめったにそんなことをしない。たとえ真新しくてオシャレな店作りであってもやっていることは潰れかけのメガネ屋とほぼ変わらない放置型だ。しばらくじっと眺めているとようやく「何かお探しですか?」と声を掛けてくる。メガネ屋さんに入ってきたのだからメガネを探しているに決まっているわけで旬の魚を探しているわけでも迷子の子猫を探しているわけではない。一生懸命メガネを作ってくれている鯖江のメガネ職人さんが今のメガネ屋さんの現状を見たらきっと怒ってくるぞ。
そんなわけで店員さんに職務放棄されてほったらかしにされた可哀想なお客様は自力で自分に似合うメガネを探さなければならない。今回は自力でメガネを選ぶ際に気をつけなければならない時の注意点をお話ししよう。
だらーんとした人はだらーんとしたメガネを選びがちである。
ご自身だけでメガネを選ぶとどうしてもこういう選び方をしてしまうんだな。別にそれでいいじゃないか!と思われるかもしれないが、あなたは甘過ぎるスキヤキに砂糖を加えないだろう?辛すぎるスキヤキに醤油は加えないだろう? 辛すぎならば砂糖、甘過ぎならば醤油を加えて中和させるのが普通だ。つまりだらーんとしている人ほどカチッとしたメガネで中和させるといいんだ。そのためには自分の持つイメージを把握しその真逆のイメージで打ち消すデザインをチョイスすればいい。
余談だが甘いイメージの人が甘いイメージのメガネをわざと掛けて甘過ぎる個性に仕上げるメガネも時には掛けても面白い。常時掛けない2本目のメガネとしてならばそんな選び方をするのも楽しいものだ。自分のイメージさえ自分でしっかり把握しておけばこんな楽しみ方だって出来るんだな。
しかし自分のイメージは自分ではなかなか解りづらいものなのだ。 自分の顔ってずーっと自分に付いているのでだらーんとしているのかカチッとしているのかなどの判断を客観的に見ることが出来ないもんなんだ。
そこで提案だが眼鏡屋さんに入ったらその店で一番センスの良さそうなスタッフを呼び止めて「私に似合うメガネを5本持ってきてください」と頼んでみよう。実はメガネ屋さんの力量を知るために私はよくこの方法を使う。よくお店のコンセプトで「オシャレ」というキーワードが使われているがメガネ屋さんが勝手に考えたコンセプトなどは単に響きの良い文字の羅列に過ぎない場合が多い。理屈よりも実際に似合うメガネを出してもらった方がわかりやすいのだ。 出してもらったものはたとえ自分の趣味に合わなくてもとりあえずは掛けて鏡を見てあげよう。それがメガネ屋さんに対する礼儀でもあるし客観的に見た自分の悪いイメージを中和させられるお宝メガネかもしれないからね。(でもその技術があるメガネ屋さんだったなら最初から客を放置なんかしないか・・) もしも似合うメガネを持ってくる事に躊躇するようなメガネ屋さんであれば即刻帰ろう。 私の取引店さんでお客様がドアから入ってきた瞬間にすでにその人に似合うメガネを1~2本掴んで声を掛けるタイミングをはかっているスタッフさんが多い。ステージに立った芸人さんがネタを披露するのと同じことで何も珍しくはない。珍しいとすればステージに立つだけたって客をほったらかしにして何もしない芸人の方が珍しい。
鏡の中の新しい自分に出会えるのは楽しいです。
今ではファッションアイテムとしても認知されてきたと思います。
タイトル「自力で似合うメガネを選ぶ方法」 以下ご本人ブログより添付させていただきます。
カチッとした人はカチッとしたメガネを選ぶ。
ひ弱そうな人はひ弱そうなメガネを選ぶ。
凶暴そうな人は凶暴そうなメガネを選ぶ。