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今日の信毎2012.01.28
今朝の信濃毎日新聞に載せていただきました。
松本市巾上の眼鏡店「天下堂」は、1900年前後のヨーロッパ製のものなどアンティークの眼鏡を展示するコーナーを設けた。店のチーフを務める森幸永さん(33)が、古い眼鏡を収集している東京・浅草の眼鏡店主から借用。1909(明治42)年創業の森さんの店から見つかった古い眼鏡とともに計24点を並べている。 古い眼鏡には、実際に使われていたもののほか、廃業した店から市場に流れた品も含まれているとみられる。森さんは人づてに知った浅草の渡辺晃吉さん(50)を訪ねて眼鏡を借りた。 鼻が高い西洋人が使った鼻に乗せるだけの鼻眼鏡、女性用につるが短いタイプのもの、昭和初期に作られた日本製の折り畳み式のもの・・・。フレームの鈍い光沢やシンプルなデザインが時代を感じさせる。名古屋市の眼鏡専門学校で学んだ森さんは「まだまだ眼鏡の歴史は勉強不足で知らないことばかり。お客さんと一緒に学びたい」。 今年の初売りの前、森さんは店の屋根裏部屋から小さな布製のケースに入った眼鏡を見つけた。父、祖父は「見たことがない」と言い、曽祖父っで創業者の粂一郎さん(1957年没)が作った眼鏡と推測されるという。 森さんは「いつごろ作られたものか詳しいことは分からないけれど、うちにもちゃんと古い眼鏡があったことがうれしい」と話している。展示は2月末まで。 2012年1月28日 信濃毎日新聞より
取材して下さって本当にありがとうございました。 (写真:1850年頃の眼鏡商人) ブログを見て下さっている皆様に新聞記事のさらに裏話をお伝えさせていただこうと思います。 文中より 森さんは人づてに知ったとありますが、この人物こそカリスマアイウェアデザイナー影郎氏です。 浅草の渡辺晃吉さんのお店は こちら にリンクさせていただきます。
1909(明治42)年創業とありますが、初代粂一郎(くめいちろう)はもともと店舗を構える前に
眼鏡と時計を松本平で行商していて、その頃から「天下堂」と名乗っていたようなので
正確な当店のスタートは現在でも不明です。約百数年前と言われています。
以前、当店を訪れた影郎さんはディスプレーしてある機械式の時計の歯車を見て
アイデアが浮かんだらしくアンティーク眼鏡をうちで紹介することを提案してくれたのです。
レアなアンティーク眼鏡がある下町風情漂う眼鏡屋です。