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デザインとフィッティング2012.09.02
以前は眼鏡の「デザイン」がどれだけ装用者に影響を与えるのかを一番重要視しておすすめしていました。 しかし、見た目だけの「デザイン」が先行してしまうとフィッティング(掛け具合の調整)の際に無理が生じてしまう場面もありました。「鼻骨の幅、鼻骨の角度、顔幅、左右の耳の高さ、耳までの距離、眼の左右での位置、眉毛のライン、頭上から見たときの左右眼位置、前傾角と呼ばれるレンズの傾き角度」以上の要素をふまえてフィッティングを行うには「デザイン」という言葉の前に「フィッティング可能な」という一言が必要なんじゃないかと思うようになりました。言い換えればより深い意味で「骨格との相性がよいデザイン」です。 外見の好みはもちろんですが、一緒に過ごす時間をより心地よいものにする為にはそれ以外の要素も大事。 こんなことを書くと「すっごく気に入ったデザインの眼鏡を見つけたけど、フィッティングに難があったら販売しないのか?」と思われてしまうかもしれませんが、出来る限りの調整はさせていただきますし、想定できるデメリットもなるべくお伝えするようにしています。
写真:spec espace/鯖江 モデル/ES-7082 マテリアル/アセテート+βチタン
なので、「カッコイイ」とか「カワイイ」とか「顔馴染みが良くて目立たない」とか「まだご本人は気づいてないけど、身に着けたら素顔とは違った魅力を引き出す眼鏡」とか様々なご要望に応じたり、ご提案しながらお気に入りに成れる眼鏡を選んでいただいてました。
無理のないフィッティングの行える眼鏡は美観的にも似合うものが多いのも事実です。
悔しいけどあまりフィッティングを必要としない眼鏡フレームです。