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雑記【ランニングの事】2018.10.18
今年の9月30日に参加予定だったフルマラソン(42.195㎞)の大会が中止になったことによって、ぽっかりと心に穴が空いてしまった様な感覚が続いておりました。
レースの有無とは関係なく、もはや日課となってしまったランニングは続けておりましたが、そんなある日ふと「大会が無くなったとしても一人で走れば良いじゃないか」と思いまして、どのようなルートを走るか画策してみました。
・交通量が少ないこと
・水分が無くなった場合に補給(自販機など)できること
・トイレが何カ所かあること
・万が一動けなくなった場合に救助(タクシーなど)を呼びやすいこと
これらの条件に合うルートとして私が選んだのは松本市山辺付近からヴィーナスラインまでのエリアでした。
決定したルートは「桧の湯→三城牧場(約7.7㎞)→よもぎこば林道経由ヴィーナスライン合流T字路(約6.4㎞)→三城牧場(約6.4㎞)→山辺小学校(約13.5㎞)→桧の湯(約9.4㎞)」の計43.4㎞です。
距離は自転車のサイクルコンピューターで測った実測値となっております。
多少の誤差を考慮して、42.195㎞より長めに設定させていただきました。
というわけで、前ふりが長くなってしまいましたが(笑)、昨日の定休日、誰一人も応援など無い中、一人で上記のルートを走ってきました。
今回選んだルートを通ったことがある方ならご存知かと思いますが、桧の湯からヴィーナスライン合流場所まではひたすら上り坂が続きます。場所によっては傾斜10%ほどの坂道を約14㎞走り続けるのは想像以上に過酷でした。(途中で熊と蛇とリスを見ました)
折り返して今度は下り坂を13㎞ほど走った頃に脳裏をよぎったのは、「舗装された道を走っているとはいえ、もはやこの坂はマラソンっていうよりトレランに近いんじゃないのか?トレランはマラソンより2倍キツイというから現在27㎞ほど走っているとして、2倍とは言わなくても1.5倍くらい(27㎞×1.5=40.5㎞)に換算しても良いんじゃないのか」?、などと弱気な思考です(笑)。
でもまだ、30㎞の壁(マラソンで30㎞ほどの地点から急に走れなくなる現象のようです)というものは未経験なので、怖いもの見たさの気持ちもあってランを続けます。
30㎞を過ぎた頃(おそらく32㎞くらい)そいつは突然やってきました。今まで何とか動いてくれていた脚が急に走ることを拒否し始めました。それでもなんとか騙し騙し走り続けて最後の折り返し地点(山辺小学校)に到着したときには既に満身創痍。
残り約9.4㎞の道(上り坂区間が多い)を戻る気力はほぼ皆無に等しい状態となっておりました。
物事に「もし、たら、れば、」を言ってもしかたが無いことですが、もしも9月30日に予定通りにレースが開催されていたら、そのルートはそれほど急勾配は無かったはずです。個人的な目標タイムとして4時間~4時間半くらいで完走できたら良いなと思っておりました。
満身創痍となった私にはもはや走る気力は無く、歩くことしか出来ない状態。このままだと目標タイムどころか、日が暮れる前にゴール地点に戻れるのかすら怪しくなってきました。たった一人の無謀な挑戦は失敗に終わってしまうのか・・・と諦め始めた時にふと思ったのが、9月30日に開催予定だったレースの関門時間は最終5時間30分だったこと。個人目標は絶望的だが、仮想レースとしてこの挑戦を行ったとすれば、5時間30分以内でゴールできれば完走と言っても良いんじゃないかと思いました。
ちなみにこの時までの所要時間は4時間を経過した頃だったと思います。あと1時間30分で約9㎞。歩きのみなら間に合わないが、可能な限り途中で走ることができれば何とかなるかもしれない!絶望が希望に変わった瞬間です。ちなみに脳内では
のシーンが浮かんできたのは言うまでもありません(いやマジで 笑)。
それからゴールまでの道のりはもしかしたら生涯忘れることが無いんじゃないかと思えるほど素敵な挑戦の時間でした。なぜか残り2㎞ほどでドラクエ3のゾーマのBGMが頭の中に流れてきました。
ラスボスを無事倒して(笑)、遂にゴール!!
タイムは「5時間21分40秒」。何とか無事完走できました。
本当に嬉しかったです。でも、もう二度とやらないと思います。
長文失礼いたしました。